当医院の頭痛医療に対するコンセプト

 「国際頭痛分類 第3版β版」という国際頭痛学会が作成した診断分類では、脳のなかに異常のない頭痛である慢性頭痛「一次性頭痛」は緊張型頭痛、片頭痛、三叉神経・自律神経性頭痛(ここに群発頭痛が含まれます)、その他の一次性頭痛の4つに分類されています。
 専門家は、こうした頭痛を個別・別々に分けて、診療および研究されていますが、当医院では、これらの慢性頭痛を一括して考えるようにしています。

 慢性頭痛を引き起こす原因としては、以下の3つの要因があります。

  
1.「ホメオスターシスの乱れ」
   2.「体の歪み(ストレートネック)」
   3.ミトコンドリア、セロトニン神経系

 慢性頭痛のなかの片頭痛は、ミトコンドリアが主な要因となっていると考えております。
 すなわち、片頭痛では、生まれつきミトコンドリアの活性低下が存在し、これがミトコンドリアDNAによって先祖代々受け継がれ、この遺伝素因であるミトコンドリアDNAは生活習慣および外部の生活環境によって変化することによって片頭痛を発症してくるものと思っております。ということは、片頭痛は後天性ミトコンドリア病と考えております。

 ミトコンドリアの一部が異常をきたし、機能低下する事で起こる”ミトコンドリア病”があります。このミトコンドリア病のほとんどの患者さんには、片頭痛が存在します。
 ところで、ミトコンドリア病は大きく分けて2種類あります。先天性ミトコンドリア病と後天性ミトコンドリア病です。
 先天性ミトコンドリア病は先程述べたもので、稀な病気です。これは、生まれつきミトコンドリアの働きに不具合があります。
 後天性ミトコンドリア病は、ほとんどの現代病である生活習慣病(動脈硬化、ガン、認知症を含めて)に当てはまります。
 すなわち、ほとんどの現代病である生活習慣病(動脈硬化、ガン、認知症を含めて)は、後天性ミトコンドリア病と考えられています。水や食生活、放射能汚染や環境汚染、有害物質の蔓延などや酸素不足などを原因として、後天的に発症するミトコンドリア病です。
 後天性ミトコンドリア病とは、何らかの原因でミトコンドリアDNAが傷つくことによって、活性酸素で身体が”酸化”していく全身病です。
 ミトコンドリアがエネルギーを産生する際に必然的に生み出されるのが活性酸素です。
 活性酸素は、今から50年以上前に米国の生化学者フリードビッヒ博士によって解明され、その後世界各国で研究が行われてきました。その結果、人が罹るあらゆる病気の90%は活性酸素が関与していることが明確になっています。
 後天性ミトコンドリア病とは、馴染みのない病名ですが、これは”ミトコンドリアの機能が低下する病気”です。

 片頭痛は、今までは、先天性の病気(”遺伝的疾患”)として考えられていましたが、現在は後天的な発症や、薬による副作用で発症することが証明されています。

 実際、片頭痛は、これまで”ミトコンドリアのエネルギー代謝異常あるいはマグネシウム低下によって引き起こされる脳の代謝機能異常疾患”であると報告されています。
 このように、片頭痛は諸々の要因によって、ミトコンドリアの機能の低下することによって起きてくる頭痛で、謂わば”生活習慣病”と考えるべき頭痛です。
 ところが、
現在の日本の学会では、片頭痛はいまだに原因不明の”遺伝的疾患”とされています。このような前時代的な考え方で片頭痛を考えています。
 このため、片頭痛発作時には”トリプタン製剤”の服用と発作回数が多ければ予防薬の服用を勧め、薬物療法のみに終始され、根本的に片頭痛を治す考え方がありません。このため、片頭痛の3割の方々が慢性化し、頭痛地獄という悲惨な結末に至っております。

 当医院では、このように至らないようにするためには、何をどのようにすればよいのかを提案しております。
 それは、日常的に感じる極く軽度の頭痛の段階から対処すべきであるとの考え方で慢性頭痛を治療すべきと考えております。このように、日常的に感じる極く軽度の頭痛→緊張型頭痛→片頭痛→慢性片頭痛と段階的に進展し、その途中に群発頭痛が位置しているものと考え、すべて一連のものなのです。

 こういったことから、「慢性頭痛とは何か、片頭痛とは何か」、を理解した上で、片頭痛を根本的に治すためには、どのようにすべきかをこのホームページでは明らかにしております。
 このように、慢性頭痛は謂わば”生活習慣病”そのものと考えなくてはなりません。こういったことから、慢性頭痛の治療指針が必要とされます。
 現在、このような治療指針は学会による「慢性頭痛診療のガイドライン 市民版」 がありますが、ここでは、片頭痛にはトリプタン製剤という極めて有効な薬剤があるというだけで、慢性頭痛が生活習慣病であるとの観点から記載されていないため全く参考にはなりません。このように、片頭痛という「辛い頭痛さえ緩和」させれば、これですべて解決したとされ、根本的に治すためにどのようにすべきかが記載されていません。このため、こうした指針が必要とされます。
 実際の診察時間内でこうしたことをすべて説明して、理解して頂くためには時間的な制約があることから到底不可能です。
 こういったことから、同じ生活習慣病である糖尿病では、学会が率先して、その治療指針として「糖尿病治療のてびき」「食品交換表」を作成され、糖尿病患者さんの治療のためのお手伝いをされています。
 しかし、
現在の頭痛学会では、いまだにこのような考えに至ることなく”遺伝性疾患”とされたままで、「慢性頭痛診療のガイドライン 市民版」が作成されていますが、このような指針では、まさに不適切・不親切極まりないものです。治そうとすれば治るはずの病気をこのように”放置している・野放しにしている”ということです。
 このため、当ホームページでは、片頭痛患者さんのための「治療指針」を掲載しています。ここでは、学会がなぜこのような対応の仕方しかされていないかを明確にしています。
 片頭痛が後天性のミトコンドリア病であり、すなわち
”生活習慣病”であるとすれば、”一発で”治せるような神懸かり的な方法はありません
 皆さんは、これまで片頭痛が”不思議で・神秘的な”頭痛とされていることから、神懸かり的な頭痛と思い込まされ、こぞって「カリスマ医師」に参詣されますが、このようなところではトリプタン製剤という「神薬」を処方されるだけの”単純極まりない”ものです。
 片頭痛が生活習慣病である以上は、これまでの「生活習慣の問題点」を改善・是正しないことには治すことは到底不可能です。これまでの「生活習慣の問題点」を見つけ出す手段として、このような指針を掲載しております。そして、これ以上に大切なことは、片頭痛を予防すること、片頭痛まで移行させないことです。このためには、日常的に感じる極く軽度の頭痛の段階から、ここに記載されていることを念頭に対処していかなくてはなりません。
 特に、ご家族に”頭痛持ち”の方がいらっしゃれば、このような対処をされませんと、何時のまにか片頭痛へと移行してしまうことになり注意が必要です。
 結局、慢性頭痛とは何か、片頭痛とは何かという知識さえ身につけて頂ければ、片頭痛にまでは至らないということです。現在の学会を主導される方々は絶対にこのような考えをされません。それでは、なぜ、このように考えないのかを私達は知っておくことも重要な点です。このことは、極めて重要なことであり、わかりやすく解説しております。
 このように、このホームページでは、一人でも片頭痛まで至らぬことを願って、掲載しております。

 片頭痛治療中に、いろいろな疑問に突き当たることは度々です。こうした際にも是非参考にして頂ければと思っております。この場合は”素朴な疑問集”をご覧下さい。